昨今、ビットコインエコシステムの開発がすすみ暗号通貨市場は、熱気を帯びていますが、国内の取引所では、OrdinalsやRunesを購入することはできません。
マーケットプレイスを利用するには、専用のウォレットにBTCを入金させておかなければいけません。
ですが、いざ国内の取引所からBTCを送金しようとすると、送金できないことがよくあります。
今回は、その理由を解説します。
Contents
ビットコインウォレットってどんなもの?
まずは、代表的なビットコインウォレットを知っておきましょう。
ビットコインウォレットには、
- XverseWallet(エックスバース)
- MagicEdenWallet(マジックエデン)
- UnisatWallet(ユニサット)
- OrdinalsWallet(オーディナルズ)
などがあります。
ビットコインウォレットには必ずアドレスが存在しており、このアドレスにはは英語や数字が無造作に羅列された呪文のようなものが書かれています。
また、ビットコインアドレスにはいくつかの種類が存在しています。アドレスは誕生した年代やアップデート形式によって多少異なる特徴があります。
では、ビットコインアドレスにはどのような種類があるのか見ていきましょう。
アドレスの種類には、
- レガシー(Legacy)
- セグウィット(Segwit)
- ネイティブセグウィット(NativeSegwit)
- タップルート(Taproot)
などがあります。
レガシー(Legacy)
レガシー(Legacy)は、アドレスの最初の文字が「1」から始まるアドレスです。
秘密鍵による署名が一つでBTCを取り出すことができます。
欠点はビットコインネットワーク手数料が高いことです。
セグウィット(Segwit)アドレス
セグウィット(Segwit)はアドレスの最初の文字が、「3」から始まるアドレスです。
レガシー(Legacy)アドレスでは、秘密鍵による署名が一つでBTCを取り出すことができましたが、「3」から始まるSegwitアドレスは、BTCを取り出すための秘密鍵が一つでないのが特徴です。
ネイティブセグウィット(NativeSegwit)
ネイティブセグウィット(NativeSegwit)は、アドレスの最初の文字が、「bc1q」から始まるアドレスです。
NativeSegwitは、取引データを圧縮して利用できるウォレットアドレスとして、ビットコインネットワークの手数料削減に成功しています。
タップルート(Taproot)アドレス
タップルート(Taproot)は、アドレスの最初の文字が、「bc1p」から始まるアドレスで、ネイティブセグウィット(NativeSegwit)のあとに誕生したウォレットです。
タップルートアドレスは、2021年11月14日にBitcoinアップグレード(Taproot)のときに誕生しています。
NativeSegwitよりさらにトランザクション手数料が低く抑えられる特徴があります。
XverseWallet
XverseWalletは、3◯◯◯から始まるレガシーアドレス使っています。
レガシーアドレス(Legacy)はほとんどの取引所でBTC送金に対応しているので問題なく送金できます。
MagicEdenWallet
MagicEdenWalletは、bc1q◯◯◯から始まるNativeSegwitアドレスを使っています。
国内の取引所ではCoincheck、BITPOINT、bitbank(ビットバンク)などの取引所から送金できます。
UnisatWallet
UnisatWalletは、設定からビットコインアドレスを変更することができます。
変更したいアドレス箇所にチェックを入れて使います。
UnisatWalletでは、国内の取引所と互換性を持っているビットコインアドレスに変更して使うことができます。
- bc1qから始まるNativeSegwit
- 3から始まるNestedSegwit
- bc1pから始まるTaproot
- 1から始まるLegacy
OrdinalsWallet
OrdinalsWalletは、bc1pから始まるTaprootアドレスを使っています。
2024年6月時点でOrdinalsWalletに直接ビットコインを送金できる取引所はGMOコインのみとなっています。ではどうするのか?
以下です。
XverseWalletを経由することで送金可能です。
現時点(今後は分かりません)では、Taprootアドレスへ送金できる国内取引所はGMOコインだけです。
そのため、GMOアカウントを持っていない人は個人間てやり取り可能なビットコインウォレット(XverseWallet)を使います。
流れは以下のようになります。
- 作成したXverseWalletのBTCアドレスに取引所からBTCを送金
- ウォレットに入金したBTCをOrdinalsWalletへ送金
- Ordinalsマーケットプレイスで利用
XverseWalletを作成することで3つのアドレスが付与されます。
国内の取引所からBTCを送金する場合には3から始まるNestedSegwitを利用します。
- BTCアドレス(3から始まるNestedSegwit)
- BRC20、Ordinals&Runes(bc1pから始まるTaproot)
- StacksNFTs&SIP10トークン
ちなみに、BRC20やOrdinalsを受け取りたいときにはbc1pから始まるTaprootアドレスを利用し、Stacksチェーン上にあるトークンを受信したいときにはStacksアドレスを利用します。
まだ、ビットコインウォレットを作っていない方は、こちらの記事を参考にXverseWalletを作成してきましょう。
国内取引所からビットコインをBTCアドレスへ送金する方法
ここまで分かれば、国内取引所からビットコインをBTCアドレスへ送金することは簡単です。
まずは、国内の取引所がどのアドレスに対応(互換性の有無)しているか調べることです。
BTCの送金画面を選択
国内の取引所にアクセスし、BTCの送金画面を選択します。
続いて、送金画面にある受け取りアドレス欄に上述したBTCアドレス(受け取りアドレス)を入力します(必ず、コピー&ペースト)。
送金する暗号資産が合っているか確認し、送金したい数量を確認します。
OKなら送金ボタンをクリックしてBTCを送金します。
取引所 | 通貨 | BTC送金可能アドレス |
---|---|---|
Coincheck | BTC | NativeSegwit(bc1q) |
BITPOINT | BTC | NativeSegwit(bc1q) |
bitbank(ビットバンク) | BTC | NativeSegwit(bc1q) |